PEACE BED
1950年代も半ば過ぎ、サッカー以外なにもないイギリスのとある小さな街。
そんな街の、どこにでもいるような一人の不良少年。決して恵まれているとは言えない家庭環境。
でも、彼には才能があった。美しいメロディと強いメッセージを生み出すとびっきりの才能。
そして、同じくらいのとびっきりの才能を持った少年がもう二人。
そんな三人が同じ時代に、同じ街で生き、そして出会った。一つの奇跡。
紆余曲折ありながらも、少し遅れてもう1つの才能が出会う。
そうなると世界中が彼ら四人に夢中になるのにそれほどの時間はかからなかった。
そして、それまでサッカー以外なにもないと言われていたこの街は、サッカーと音楽の街と呼ばれるようになった。
やがて他の三人と一緒にいられなくなった彼は、たった一人の大切なヒトと共に。
彼は平和主義者だった。戦争や暴力を憎み、平和を心から愛した。
「戦争をするかわりにベッドで過ごそう 髪を伸ばそう 平和になるまで」
たったひとりの青年のあまりの影響力の大きさに当時のアメリカ政府は脅威を抱き、彼を「危険人物」とみなした。
FBIによる監視・盗聴。そしてついには国外退去命令。
だけど彼は闘った。
そして勝ち取った、永住許可証を。
大好きなダコタアパートの窓から、隣に広がる大好きなセントラルパークを眺めながら、新しい作品を生み出していった。
1980年 今日と同じ12月8日。
皮肉にも、その大好きなダコタアパートの目の前で凶弾に倒れる。
彼を撃った男もまた、皮肉にも彼のことが大好きだった。
ボクが生まれたのは1980年の5月。ほんの半年だけど彼と同じ時代を過ごすことができたことに感謝。
あれから27年。彼の残した作品や言葉はまったく色あせていない。
それどころか、毎年のように彼に関する新しいモノが発表されている。
きっとこの地球が終わるまで色あせることはないと思う。
今日から公開の映画「PEACE BED」もそんな一つ。
明日は彼の1番大切だったヒトも六本木の会場を訪れるらしい。東京に住んでいる方はぜひ。
もうすぐ X'mas 今年もきっとあの曲があちこちから聴こえてくるんだろうな。
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そしてもう一人。
彼のことが大好きで、同じ音楽の道に進んだ男。
2004年、彼と同じく12月8日、同じく自らのファンの凶弾に倒れる。ステージの上で。
表現方法は少々荒っぽかったけど、みんなから愛されて、優しい男だったんだと思う。
アンタのことも、きっとみんな忘れないよ。
今日はそんな少しだけ特別な日。
筆者・Shima-Z

